2012.08.07 Tuesday
Q2 カルシウムが不足すると、怒りっぽくなるって本当?
血液中のカルシウムが少なくなると、筋肉の痙攣が起こるほかに、脳の働きに大きな変化をもたらします。
神経が興奮しやすくなるのです。つまり、血液中のカルシウム濃度が低くなると、神経線維を流れる電流に、雑音が入りやすくなるという状況になります。
ラジオを思い浮かべてみてください。音量つまみを上げていくと音声は大きくなりますが、雑音も沢山入って音声は安定せず、聞き取りにくくなります。逆につまみを下げると、雑音は聞こえなくなりますが、音声自体も小さくなってしまいます。
人間のアンテナは、たえずいろいろな方向へ張り巡らされ、他人の言動、物事の様子などをキャッチし、神経線維を通して脳へどんどん情報を送り込んでいます。このとき、血液中のカルシウム濃度が低下していると、ささいなことまで拾って脳へ送ることになります。これが脳の雑音なのです。血液中のカルシウムはちょうどラジオの音量調節をしているようなもの。聞き流せばいいような小さな出来事でもいちいち気に障って、怒りっぽい状態にある人は、血液中のカルシウム不足を疑ってみたほうがいいかもしれません。これだけが原因の場合、正常値に戻してやれば、もとの穏やかな気分に戻ります。
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